有り余る承認欲求と自己否定感をぎゅっとしてブワッとするところ。

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お弁当を作りたいなって思っている。
私はお弁当っていうものがすごく好きで、お弁当持って仕事に出ることに憧れを持っている。
コンビニやデパ地下のお弁当でもテンション上がるけど、やっぱりお気に入りのお弁当箱に自分の好きな食べ物を詰めてお昼の楽しみにするっていうことにロマンを感じてる。
でも私は普段料理をしない上に天才的な怠惰さを持っているため、いきなりお弁当をきちんと作るのは結構ハードルが高い。
実際に毎日作っていた時期もあったんだけど、節約とカロリーオフをめちゃくちゃシビアにやった結果ある日電池が切れたように作らなくなるというのを何度か経験している。
経験がないのにいきなり目標を高く持ちすぎて駄目になる典型的パターン。
ただお弁当が好きな気持ちはずっとあるので可愛い弁当箱が家にたくさんあったりする。

学生時代から長く勤めていた個人経営のお店で一人開店作業をしていたら、たまにオーナーが手作りのお弁当を私のために作って置いてくれていることがあった。
これがもうめちゃくちゃに嬉しくて感動したのを覚えている。
しかもそのオーナーは料理上手だから申し分なく美味しかった。
無慈悲人間で思慮に欠けた私の心にもこれはズドンと響いて、人の温かみというのを理解できた瞬間だったかもしれない。
そして色んな食材が詰め込まれて一食になっているという当たり前のことに愛おしさを感じた。

それからお弁当を自分で作ってたまに大学に持って行ったりしていた。
大学では友達がいなかったし広場恐怖で食堂に行けなかったので、いつもコンビニでアメリカンドッグとか買ってなるべく人が少ないところで食事をしていたんだけど、これがお弁当になるだけで気持ちの上がり方が全く変わった。
アメリカンドッグは大好きだし最高のジャンクフードだと思ってるけど、お弁当というパッケージ化された一食には敵わないなって思った。

今年はエヴァ新劇場版の完結編が公開されるので、最近またエヴァを観ているんだけど、エヴァ破でシンジがお弁当を作っているシーンと、みんながシンジのお弁当を食べているシーンがすごく好きで何度も見返していた。
それもあってやっぱりお弁当生活がしたい、と強く思っている。

過去何回か嫌になってしまっているので続けることが困難なのは重々承知だ。
多くを望まずただただ「お弁当を持つ」ということだけを目標にしようと思った。
冷凍食品でも良いし、セブンイレブンのお惣菜パックでも良い。
とにかくお弁当というパッケージが私の心を温かくしてくれるのだから、節約とかカロリーとか二の次で良いという気持ちを持たないと絶対に続かないと思う。
私はモチベーション0か100かの超極端な人間だから、流石に30を手前にしてそれはよくよく分かっているから、そろそろ好きなご飯の食べ方くらい上手く継続させていきたい。