有り余る承認欲求と自己否定感をぎゅっとしてブワッとするところ。

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今までずっと、所謂レールに乗った人生とは無縁だった。
10代の頃からかなりはっきりとレールに乗りたくないという思いを持っていて、今でもそうしなくて良かったな、と思っている。
10代の頃は普通でいたくないという反骨精神で生きていて、普通のことは当たり前にできるから違うことをしていたいと思っていたお馬鹿さんだった。
大人になってから自分が普通ではいられないことに気付いて、10代に夢見てた普通じゃない何者かになることはできなかったけど、あの時普通の道を選んでいなくて正解だったと思う。
普通じゃないこと自体がしんどいけど、普通を強要される場所にいるよりは楽だ。だってわたし普通じゃないし。悪い意味で。

思えば小さい頃から何もできなかった。
得意だったこともないどころか、普通くらいにできることが何もなかった。自己顕示欲が強くて人前で喋ることが苦ではないくらいで、そんなの何の役にも立たなかったし、大人になって自己肯定できるほどの要素ではなかった。
何もできないというのは、何もしてこなかったということなんだけど、何もしようとしなかったわけではなく、ただ単に何かしようとしてもやれなかった。

president.jp

この記事、ゆとり世代連呼で明らかに悪意があって最悪、「内定取り消しになる新入社員もいれば、こんなクズもいるよ」というメッセージしか感じないんだけど、
私はこの新入社員の気持ちがとても良く分かる。分かるからこそ悲しい。
やりたくないわけではなく、やれないんだよな、たぶん。
怠けてると言われればそれまでなんだけど、人生棒に振ってまで怠けたいと思う人間はいないと思う。ただ、やれないんだよ。 
結果、「もういっか」と諦める。
私もずっと「もういっか」を繰り返して、何者にもなれずに大人になった。
運良く何者かになれていたとしても、すぐに逃げ出していたかもしれない。
そんな自分のことがすごく嫌で、変わりたいと何度も強く思うのに、やっぱりやれないんだよな。
普通でありたかったと思うけど、それが幸せかも分からないな。