有り余る承認欲求と自己否定感をぎゅっとしてブワッとするところ。

お酒はおいしかったんだった

数年ぶりに家で酒を飲むようになった。最近寝付けなくなったから。
この1ヶ月は仕事から帰ると買ってきた食料を腹に詰めるだけ詰めて、動けなくなったところでベッドに入りスマホを触りながら寝落ちするのを繰り返していたら、当たり前だが太ってしまった。
私は太ることが何よりも罪だくらいに感じていて、どんなに痩せているときでも体型を気にしている。
だから見るからに太るとものすごく気持ちが追い詰められる。
太ることは別として、食べることは幸せだと感じる。
だけど食べてる瞬間のみで食事が終わると絶望に戻る。
食べ過ぎた時は前後の気持ちの落差でどうにかなってしまいそう。

そんな夜を過ごすことと、自分の体型にうんざりしてしまったので、食事はそこそこに、ちゃんと風呂に入ってから寝るというきちんとした当たり前の生活を頑張ってみているが、困ったことに眠れない。
もともと不眠気質だったもののこの数年は比較的寝つきがよかったのに、最近になって腹いっぱいの時以外は寝付けなくなってしまった。

酒を飲むのがアイデンティティというくらいに毎晩飲みつぶれていた日々から脱却して3年弱、健康になったような気がすると小さく喜び、そこから全く酒を飲まなくなったため暫し酒の良い効果を忘れていた。

まず旨いってこと。私はウイスキーが好きでウイスキーについては少し勉強した。
蒸留所に行ったりウイスキー検定なるものを受けてみたり。
給料をほとんど酒に費やしてバーで色んな種類のウイスキーを飲んでいた。
とにかく酒の味は奥が深い。

そして酔うとフワフワして思考をやめられる。
良いこと悪いことの判断がつかなくなる、と言うと聞こえは悪いが、大体の時間を自己叱責に費やしている私にはこれはとてもいい効果である。
ただし一人で飲んでいる時に限る。人と飲むと次の日は通常より激しい自己叱責と自己嫌悪で一週間は引きずるからだ。

食べ過ぎで太ることと酒で内臓やられることなら私は後者を選ぶな。

ここまで書いている間にショットグラス6杯分のウイスキーを飲んだので、そろそろ眠れそう。さよなら。