有り余る承認欲求と自己否定感をぎゅっとしてブワッとするところ。

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今朝は苦労してアク抜きをした筍を炊き込みご飯にして一日が始まった。
ハローワークに行く用事があり、たくさん自転車を漕いだので運動した気になっている。
自転車に乗るのは本当に気持ちいいな、すきだな、といつも思いつつも不精者なのであまり乗らない。自転車を趣味と言えるようにしたいと、今持っているスポーツバイクを買ってから7年間ずっと思ってる。
しかし私は興味のあることを趣味にしようとすると、全力でやらないと駄目だという意識が働き、その進捗が中途半端になった途端放り出して自己嫌悪に陥るクソ人間なので、気が向いた時適当にしようね、くらいの気持ちでいたほうがいいのだ。
色んなものを齧ってきたけど、趣味と呼べることは一つもない。
また気が向いたら自転車に乗って、自転車いいなあと新鮮な気持ちで感じる。まあそれはそれでいっか、とやっと最近思えるようになった。

昨日からユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』を読み返している。
序盤に、ホモ・サピエンスは『噂話』ができるようになったことで他の人類種と一線を画した説と、想像上の現実を作りだせたことが繁栄のできたきっかけの一つだというようなことが書いてある。
なぜ人は嘘をつくのか、なぜ人々は虚構に心酔するのかをたびたび考えるけど、めちゃくちゃ乱暴に言えばそれは本能なんだな、と理解することでちょっと安心した。
そんなこと当たり前なんだろうけど、理性で制御しきれない本能がダダ漏れの人たちはまだ発展途中なだけ、という考え方はほんのちょっとだけ生きるのを楽にしてくれるんじゃないだろうか。
でも安心した反面、なんて空虚な生き物なんだろうとも思った。
新しい本能を得てめちゃくちゃ発展したけど、その本能でめちゃくちゃ苦労してるし、なんなんだろうな。アホなんかな。